前中納言匡房

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前中納言匡房

前中納言匡房


〔073〕
たかさごの をのへのさくら さきにけり
とやまのかすみ たたずもあらなむ

〔解説〕
向うの高砂の峰に桜の花が咲いたから、その桜が見えなくなると困るので、前の低い山のあたりの霞よ、どうか立たないでほしい。

〔作者〕前中納言匡房

平安朝の大儒、世人は江師と呼んでいた。八才で史記、漢書に通じ、詩をつくり神童といわれた。五十五才と六十才のとき再度大宰権師となり、七十一才で大蔵卿に任ぜられた。義家の兵法の師でもあった。(1041〜1111年)

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